ゴムクローラーのサイズの確認方法【番外編】


今回の記事は、除雪車、運搬・作業機、コンバインやトラクターのゴムクローラーを交換する際の特徴をピックアップしてお伝えします。

 

ご自身がお持ちの機体の特徴をしっかり理解されているか、今一度ご確認ください。

 

そもそも基本的なサイズの確認方法がわからない方は、まずは下記の記事をご一読ください。

ゴムクローラーのサイズの確認方法

1.機体別の注意点

ゴムクローラーのサイズは本体の幅とピッチ、リンク数で表されています。

 

ゴムクローラーに打刻がある場合は、すぐにサイズを確認できますが、機体によっては打刻がない場合もあります。

 

その場合は実測する必要がありますが、除雪車や運搬・作業機の場合は芯金がないモデルとあるモデルがあり、コンバインやトラクター用ではメーカーによっては芯金の幅を調べなければならない機体もあります。

 

では、具体的に各機体にどんな特徴があるのか見ていきましょう。

 

1-1.除雪機用ゴムクローラー

除雪機のゴムクローラーのサイズ表記は内側に打刻されており「全幅×ピッチ×リンク」もしくは「全幅×リンク×ピッチ」で表されています。

 

ただし、使用状況によっては打刻が消えているものやゴムクローラーのメーカーによってはもともと打刻がない場合があります。その場合は実測で確認する必要があります。

 

実測する際は冒頭で紹介した記事を参考に、ゴムクローラーの全幅(横幅)と、内側にある芯金の個数を1周分数えます。更に、ピッチとして芯金の中心部から隣の芯金の中心部の長さを測定します。

 

除雪機には

 

  • 芯金タイプ
  • 芯金レスタイプ

 

の二種類あります。

 

芯金タイプが一般的ですが、最近では除雪機の小型化が進んで芯金レスタイプも導入されています。表示サイズが同じ場合でも芯金のあるなしによって商品が異なるため装着できないので注意しましょう。

 

1-1-1.芯金タイプ

 

除雪機用芯金タイプのイメージ画像

 

芯金タイプは、ゴムクローラーの内側に芯金が埋め込んであります。

 

芯金は鉄製の金具です。新品のゴムクローラーにおいては芯金がゴムで覆われているので、見ることができません。しかし装着していると、ゴムが剥がれて、鉄の部分が露出してきます。鉄の金具が見えたら、芯金タイプです。

 

芯金タイプかどうかを見分けるにはゴムクローラーを上から見たときに、中心部分にスプロケットが収まる穴が開いています。一周分の穴がゴムクローラーに空いているのが確認できれば芯金タイプと判断できます。

 

芯金タイプと分かればゴムクローラーの内側を確認してサイズの打刻をチェックします。打刻があれば、すぐにサイズが確認出来ますね。

 

もし、打刻がない場合は実測しなければなりません。まずはゴムクローラーの幅を測ります。幅はゴムクローラーの全幅を意味します。ゴムクローラーの接地面は立体的になっているので凸凹に気を付けながら測定します。

 

次に、芯金の数をゴムクローラー 一周分数えます。

 

数え始め地点を忘れないようにするため、数え始めの芯金に印をつけておくとよいでしょう。さらに、ピッチを測定するために、芯金の中央部から次の芯金の中央部までの距離を測ります。

 

最後にピッチを計ります。芯金の中心から隣の芯金の中心の長さを測ります。ほどんどの機体の場合は単位はミリ(mm)です。何カ所か計って、計測に間違いがないかどうか、確認しましょう。

 

交換用のゴムクローラーを注文する場合は、全幅と芯金数、ピッチ数に加えて「芯金ありタイプ」と伝えておくことで注文間違いを回避できます。

 

1-1-2.芯金レスタイプ

 

除雪機用芯金レスタイプのイメージ画像

 

芯金レスタイプは、文字通り芯金がないタイプで、除雪機の小型化が進み、軽量化などにより、装着率が近年増えています。

 

芯金レスタイプかどうかの判断は、ゴムクローラーの中心部に穴が開いているかどうかで見極めます。

 

芯金がある場合は、歯車型のスプロケットがゴムクローラーにはまるための穴が開いています。その一方、芯金がない場合は、歯車型のスプロケットがないためゴムクローラーの中央部分に穴が開いていません。

 

芯金レスタイプのサイズも内側の打刻によってサイズを確認します。打刻がない場合は、実測しなければなりません。ゴムクローラー左右の全幅と、芯金に替わるゴム製の突起の数を内周1周分、その突起の中央部と次の突起の中央部との距離を測定します。

 

新たに交換用のゴムクローラーを注文する場合は、全幅と突起数、ピッチ数、そして念のため「芯金レスタイプ」ということも付け加えましょう。

 

1-2.運搬・作業機用ゴムクローラー

運搬・作業機用ゴムクローラーの交換にあたっては、サイズ表記を確認する必要があります。サイズ表記の打刻はゴムクローラーの内部にあり、「幅×ピッチ×リンク」もしくは「幅×リンク×ピッチ」の順に記載されています。

 

ただし、全てのメーカーで同一表記に統一されているのではなく、メーカーや商品ごとに打刻内容が異なったりそもそも打刻がないこともあります。

 

また、当初は打刻されていたけれど、使用しているうちにゴムクローラーが摩耗して打刻が消えているケースもありますがその場合は現物を実測してサイズを確認します。

 

ゴムクローラーの実測にあたっては、接地面の幅を全幅として測定します。

 

次に、ゴムクローラーの内側に並んでいるゴム製の突起の数を1周分数えます。最後に、突起の中央部分から隣の突起中央部分の距離を測定します。

 

運搬・作業機用ゴムクローラーには、

 

  • 芯金タイプ
  • 芯金レスタイプ

 

の二種類あります。

 

芯金タイプには歯車状のスプロケットがあり、芯金レスタイプには歯車状のスプロケットがありません。同じサイズであっても芯金タイプと芯金レスタイプとではそもそもゴムクローラーの種類が異なり、装着できないので注意して測定しましょう。

 

1-2-1.芯金タイプ

 

運搬・作業機用 芯金タイプのイメージ画像

 

運搬・作業機に用いられる機体の多くは、ゴムクローラー内部に芯金があり、機体についている歯車型のスプロケットとかみ合うことで前後進します。そのため、ゴムクローラーを真上から見たときに中心部分に1周にわたって穴が間隔を開けて並んでいることが確認できます。これを芯金タイプといいます。

 

芯金タイプと芯金レスタイプでは形状が違うため間違って注文してしまうと機体に装着できません。事前にきちんと確認しておきましょう。

 

芯金タイプのサイズは、まずは打刻の有無を確認します。打刻がある場合は、すぐにサイズを確認できますが、打刻がなかったり消えている場合は、自分でサイズを計測しなければなりません。

 

実測方法は、まず、ゴムクローラーの幅を端から端まで測ります。接地面の表面は突起物で凹凸ができているため、メジャーをピンと張った状態で測定します。

 

そして、内側の芯金の数を1周分数えます。数え初めにシールを貼るなどして印をつけておくと数え間違いが防げるのでおすすめです。さらに、ピッチとして芯金の中心と隣の芯金の中心との間の距離を測ります。芯金の端から隣の芯金の端の距離(間隔)ではありませんので、計る場所を間違えないようにしましょう。

 

1-2-2.芯金レスタイプ

除雪機同様、小型の運搬・作業機が開発され、ゴムクローラーの装着部分に歯車型のスプロケットが無い芯金レスタイプが流通し始めています。

 

芯金レスタイプかどうかの見分け方は、ゴムクローラーを真上から見たときに、中心部に穴が開いておらず、すべてふさがっているかどうかを確認します。穴が開いているのであれば、歯車スプロケットとかみ合う芯金タイプ、開いていないのであれば、歯車型のスプロケットがない芯金レスタイプと判断できます。

 

芯金レスタイプのサイズ確認方法は、第一にゴムクローラーの内側のサイズ刻印があるかどうかを確認します。メーカーによっては刻印がないものがあったり、使用中の摩耗によって刻印が消えているものがあります。この場合は、自分で現物を測定しなければなりません。

 

実測の際は、ゴムクローラーの全幅、内側のゴム製の突起物の1周分の数、そして、突起物の中央から隣の突起物の中央までの距離を測ります。

 

測ったサイズを元に新しいゴムクローラーを注文する際には、異なるタイプの商品を注文しないように、調べたサイズと芯金タイプか芯金レスタイプかどうかを伝えましょう。

 

1-2-2-1.おむすび型

運搬・作業機用 おむすび型のイメージ画像

 

芯金レスタイプの場合、芯金タイプのような歯車型のスプロケットが機体側には備わっていないので、通常の突起ではゴムクローラーがかみ合わず、機体からゴムクローラーが外れてしまいます。そこで、外れないように機体側とゴムクローラー側に工夫がされています。

 

おむすび型の場合は、機体のスプロケットの外周にサイドに向かって突起が出ていて、ゴムクローラーの突起がおむすびのような三角形の形をしています。

 

機体の突起が、芯金と芯金との間の溝にハマることでゴムクローラーが機体とかみ合い、外れないようになっています。

 

おむすび型のサイズの測定は全幅とリンクの数え方は通常と同じですが、ピッチを測る際は、おむすびの頂点と隣のおむすびの頂点との長さを測ります。

 

また、交換時に新しいゴムクローラーを購入する際は、サイズと共に、芯金レスタイプということ、そして芯金の形がおむすびのような三角形であることを確認しましょう。

 

1-2-2-2.かまぼこ型

運搬・作業機用 かまぼこ型のイメージ画像

 

年式の古い運搬機に見られる、「かまぼこ型」のクローラーは、現在はあまり製造されていません。

 

一般にもあまり流通していないため、機体の製造メーカーにまだ取扱、在庫があるかどうかを問いあわせましょう。

1-3.コンバイン・トラクター用ゴムクローラー

 

コンバイン・トラクター用ゴムクローラーのイメージ画像

 

コンバインやトラクター用のゴムクローラーもサイズは他機種同様、ゴムクローラーの全幅とピッチ数、リンク数であらわされます。

 

簡単な確認方法は、ゴムクローラーの内側にある打刻です。

 

表記は「全幅×ピッチ×リンク」もしくは「全幅×リンク×ピッチ」が基本となりますが、メーカーによっては別の記載方法を採っている場合があります。

 

打刻がある場合は、その打刻をサイズとしますが、稀に打刻がないゴムクローラーや、使用している間に打刻が消えていることがあります。その場合は、ゴムクローラーを実測してサイズ確認します。

 

まず、ゴムクローラーの左右の幅を測ります。次に、内側にある突起部分、芯金の数を1周分数えます。数が多いと数え間違いをしやすいので数え初めに印を付けるなどして間違えないようにしましょう。最後に、芯金の中央部分から隣の芯金の中央部分の距離を測定します。

 

コンバインやトラクター用のゴムクローラーを測定する場合、「全幅×ピッチ×リンク」の3つのほかに、ゴムクローラーにぐるっと一周あいている、穴の位置(全幅の中心にあいているか、どちらかに●●mm寄っているかどうか)の確認も必要な場合があります。

 

また芯金の幅寸法が、標準のスタンダードと、広いワイドがあります。

 

この場合、現在の装着サイズを確認するための現車確認が必要です。新品ではNが約40~45mm・Wが約50~55mmですが交換時期には摩耗のため、新品時より2mm~10mmほど広くなっています。

 

芯金寸法のイメージ画像

 

さらにコンバインやトラクターの場合のみ、どんな地面にて使用するのか、時期や状態に応じて、パターン(ゴムクローラーの接地する側の模様)などが異なる場合もあります。

 

基本的には現在、使用中のものと同じ、あるいは 似ているものを探しましょう。

まとめ

いかがでしょうか?

 

みなさんが使われている機体のサイズの確認はできましたか?

 

本記事が、新しいゴムクローラーを交換する際に一人でも多くの方のお役にたてれば幸いです。


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