【機体別】ゴムクローラーの正しい張り加減を徹底解説


あなたは、ご自身でお使いになられている機体のゴゴムクローラーの張り加減をムクローラーの張り加減をご存知でしょうか?

 

新しいゴムクローラーに交換する時や使用中に多くの方が困るのが、ゴムクローラーをどれくらい張ればいいのかという張り加減の目安です。そこで、本記事では、あなたがお使いの機体でゴムクローラーをどれくらい張れば良いのか、その目安をご紹介していきます。

 

是非、交換の際の参考にご活用ください。

 

交換時期について詳しく知りたい方は、下記の記事をご確認下さい。

ゴムクローラーの交換時期を見分ける三つのチェックポイント

1.ゴムクローラーを張る必要性

そもそも、どうしてゴムクローラーの張り加減を調整して、張らなければならないのでしょうか?

 

まずは、その必要性について知っておきましょう。

 

①事故を防ぐため

これが最も大切です。

 

ゴムクローラーを装着する際には、緩んだ状態で取り付け、装着後にゴムクローラーの張り調整を行います。この時の張り加減が非常に大切です。

 

弱くしてしまうと、走行中にゴムクローラーが機体から外れてしまう危険性がありますし、反対に強くしすぎても破裂や足回り部品の損傷など事故の原因に繋がります。

 

つまり、ゴムクローラーの張り加減を正しく行うだけで、事故が起きる危険性を減らすことができ、また、機体の寿命を延ばす事にも繋がります。それほど、ゴムクローラーの張り加減は重要なのです。

 

②ゴムクローラーが傷むのを防ぐため

ゴムクローラーを緩んだまま走行したり、反対にゴムクローラーを張り過ぎた状態で走行した場合、地面に落ちている石や突起物によりゴムクローラーの素材が傷んでしまいます。

 

これは、自転車のタイヤの場合と同じで、緩んだまま走行すると地面と接触する面積が増え、通常時よりも摩擦が大きくなり、傷みやすくなり燃費を悪化させます。反対に、張り過ぎても圧力が掛り、傷んでしまい接触面積が減り、スリップの原因にもなります。

 

高価なゴムクローラーを長く使用するためにも、適切な張り加減で、片減りや片摩耗を防ぎゴムクローラーを正しく使用する事ことが大切です。

 

③その他

その他にも、ゴムクローラーを緩めたまま使用していると、振動などが増加し、オペレーターの負担の要因になります。また、振動が大きい事で、止め部や溶接部に負担が掛り、思わぬ損傷にも繋がります。

 

みなさんには、ゴムクローラーの張り加減を正しくして安全や快適さを得て頂きたいと思います。

2.機体別のゴムクローラーの正しい張り加減

ゴムクローラーを張る必要性を理解したら、次は自分が使用している機体での張り加減を知りましょう。

 

ここでは、

 

  • 建機
  • コンバイン
  • トラクター
  • 運搬・作業機

 

の4つの機体別にゴムクローラーの張り加減を見ていきます。

2-1.建機の場合

建機の場合のイメージ画像

 

建機の場合は、小石などの突起物が多い建築現場で、ゴムクローラーをピンと張らせた機体を動かしてしまうと石などがゴムクローラーに刺さって割けてしまう恐れがありますし、先ほど触れたように緩すぎても機体からゴムクローラーが外れてしまって事故を起こしかねません。

 

では、建機の場合どれくらいが理想なのでしょうか?

 

理想は、トラックローラーとゴムクローラー接地面との隙間が10mm~20mmになるように調整しましょう。

 

ゴムクローラーの張り加減を一番調整するのは、交換時かと思われます。下記に古いゴムクローラーを取り外し新しいゴムクローラーを装着する際の手順を記載していますので、併せて確認しておきましょう。

 

  1. 古いゴムクローラーを外します。
  2.  新しいゴムクローラーを、機体アイドラー横に引っかけます。
  3. 鉄パイプなどでてこの原理を使いながら、外側から内側へ力をかけてゴムクローラーを装着します。
  4. ゴムクローラーが、アイドラー側とスプロケット側とにきちんと装着できていることを確認します。
  5. ニップルバルブを取り付け、グリスを注入していきます。このとき、急にグリスを注入すると張りすぎてしまう可能性があるため、ゆっくりと具合を見ながらおこないましょう。
  6. ゴムクローラーの接地面との隙間が10mm~20mmになっていることを確認して、ニップルバルブを閉め作業を終了します。

 

※ニップルバルブを緩める際は、必ずゆっくりと回すようにしてください。そうしないと、グリスが飛び出してきて大事故になる可能性があります。

 

建機用のゴムクローラーの詳しい交換方法は、下記の記事をご確認ください。

ゴムクローラーの交換方法(建機用)

 

また、ゴムクローラーは、温度や路面など使用環境によって収縮があります。時折、張り具合を確認してグリス量を調整することをお勧めします。

 

建機の場合は、使用路面の変化により、ゴムクローラーの損傷・摩耗も大きくなります。新品交換時のみならず、できれば始動前には毎回、目視での確認をお勧めします。それ以外にも適時点検を実施し、異常や損傷がないかどうかを確認してください。

2-2.コンバインの場合

コンバインの場合、通常は製造元のメーカーで決められている張り具合があり、その数値に合わせるように調整します。しかし、それがわからないという方は、以下のように調整してください。

 

まず、コンバインは、装着するゴムクローラーに上転輪があるものとないものとで調整具合が変わってきます。

 

  • ゴムクローラーに上転輪がない場合

ゴムクローラーに片手で負荷をかけた状態で、ゴムクローラーと接地面との隙間が10mm~15mm程度になるように調整します。

 

  • ゴムクローラーに上転輪がある場合

上転輪があるゴムクローラーは、後部転輪の位置よりも遊動輪が高くなっていて、離れています。そのため、調整具合としてはゴムクローラーの下側と接地面に並んでいる転輪底面との距離が15mm~20mmになるように調整します。

 

また、使用するにつれてゴムクローラーの張り具合が変わってきます。

 

特に、装着してすぐは張り具合が変わりやすいので、装着後すぐにゆっくりとゴムクローラーを回転させてもう一度張り具合を確認します。また、新品のゴムクローラーも初めの間は伸びやすいのでこまめに張り具合を確認して調整するようにしましょう。

 

なお、コンバインのゴムクローラーの交換方法については、下記記事をご確認ください。

ゴムクローラーの交換方法(コンバイン用)

2-3.トラクターの場合

トラクターの場合のイメージ画像

 

トラクターの場合、張り加減の目安は、機体下部にあるローラーとゴムクローラーとの隙間がほとんどない状態にしておきましょう。

 

トラクターに、ゴムクローラーを装着する手順を追いながら、張り調整の方法を確認しましょう。

 

  1. 古いゴムクローラーを外し、新しいゴムクローラーを上部スプロケットにかけます。この際、機体によっては進行方向や内側外側に差異があるので、方向を間違えないように外す前と同じ向きに合わせます。
  2. 鉄パイプなどを使いながらてこの原理で機体ローラー部分にゴムクローラーが綺麗にはまるようにはめていきます。無理に力を入れるとゴムクローラーや機体を破損する恐れがあるので注意しておこないましょう。
  3. スプロケットが芯金にはまっていることを確認します。アイドラー調整ボルトを回しながらゴムクローラーの張りを調整し、ゴムクローラーと下部ローラーの接地面がピンと張って隙間なく接している状態まで張ります。

 

トラクターの詳しい交換方法は、下記の記事をご確認ください。

ゴムクローラーの交換方法(トラクター用)

 

ゴムクローラーは使用状況によって伸縮するので、時折張り具合を確認して調整しましょう。

2-4.運搬・作業機の場合

運搬・作業機のゴムクローラーの張り加減は、安定して荷物を運ぶためにも下部ローラーとゴムクローラーとの接地面がピンと張っている状態にしておきましょう。

 

それでは、ゴムクローラーの交換手順にのっとり、ゴムクローラーの張りを調整する方法を確認しましょう。

 

  1. 古いゴムクローラーを外し、新しいゴムクローラーを上部スプロケットに芯金をかけます。この際、機体によっては進行方向や内側外側に差異があるので、方向を間違えないように外す前と同じ向きに合わせます。
  2. 鉄パイプなどの硬いものでてこの原理を応用しながらローラー部分にゴムクローラーの芯金をはめ込みます。無理に力を入れると機体やゴムクローラーを破損する恐れがあるので注意して作業をします。
  3. 古いゴムクローラーを取り外した際に、外した部品があればこのタイミングで取り付け、アイドラー張りボルトをゆっくりと回しゴムクローラーの張り具合を確認します。
  4. 最終的にはゴムクローラーがピンと張るくらいまで調整し、緩み止めピンやボルトを付けて作業を終了します。

 

装着したてのゴムクローラーは、伸びやすいので時折状態を確認して緩みがあればしっかりと張りましょう。

3.ゴムクローラーを張る際の注意点

ゴムクローラーを張る際の注意点のイメージ画像

 

ゴムクローラーを張るにあたって、注意点が2点あります。安全のためにもしっかり確認しておきましょう。

 

 

  • 慎重に作業を行う

当たり前と思うかもしれませんが、非常に大切なことです。

 

ゴムクロ―ラーはかなりの重量があります。張る作業を行うだけでも危険が伴います。そのためくれぐれも慎重に作業を行うようにしましょう。また、1名で行わず2名以上で行い、エンジンを止めているか、場所は安定しているかなどを確認してから作業を行いましょう。

 

 

  • わからない場合は自分で判断しない

ゴムクローラーの張り調整を行う中で、わからないことが出てくる場合もあることでしょう。

 

例えば、アイドラーの押し込みができないなどの事態です。そのような場合は、自分で判断しないでください。無理やり作業を進めると故障する可能性があります。そのような場合には、自分で考えず、修理工場などの専門業者もしくはメーカーに電話するなどの対応を取りましょう。

まとめ

ここまでゴムクローラーの張り加減についてご紹介してきました。

 

今回の記事をまとめると、ゴムクローラーと接地面との距離は、

 

  • 建機は10mm~20mm
  • コンバインで上転輪がない場合は10mm~15mm
  • コンバインで上転輪がある場合は15mm~20mm
  • トラクターや運搬・作業機はしっかりと張る

 

です。

 

ゴムクローラーはゴム製品である以上、使用頻度により伸びていきます。特に新品装着時は、初期なじみ等により、装着時は上記の寸法内で収まっていてもすぐに変わる場合もありますので注意してください。

 

機械の大小・仕様・目的に問わず、地面と接地しているのはゴムクローラーです。

 

安心・安全な作業遂行の為にも、正しい使用方法で、足元の確認を常に行いましょう!


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